気持ちで伝える宝物

来年も再来年も同じ日君に会いにいくよ

ピンクとグレー









今更なんですが…『ピンクとグレー』を読んだので、感想を。ネタバレしてます。
私が読んだのは2014年2月に発刊された文庫本の方です。
購入したのは5月か6月か…読むまで1年近くも温めてしまいました…。
読書が…好き…なわけではないので私…シゲまじごめん(´;ω;`)でも嫌いなわけでもないから。

いつか読む時の為にネタバレは避けてきたので、これでネタバレ含む人様の感想とか雑誌が読める!
でも、その前に自分が感じたことを残しておきたいと思いました。

本編を読む前に、あとがきとインタビューを先に読みました。
私あるあるで、なぜが後ろが気になってしまうよね☆
あとがきの中でシゲの
「コイツ、なんかすごいエネルギーだな」というのが文章から伝わってくる。
というのがあるんですが、読んでみて 確かに! と感じました。
読み終わった直後の私の第一声が「めっちゃ疲れた~~」でした。
なんか読むのにエネルギーを使いました。只でさえ疲れてきたのに…
もう!最後の最後に畳み掛けるようにくる光景(楽園?)の描写?
どんな情景だよ!とまとめきれず私の頭はもうパニックです。
でもわざとなんですよね。楽園なんて私も見たことないもの…どんなものか知らない。

読む前は「ピンクとグレー」が青春小説のようなくくりだったので、もっと爽やかというか…わかりやすくハッピーエンドというか(これも一応私の中ではハッピーエンドかな?と思います)うまく云えないんですが、あんまり私が好きなタイプの話ではないんだろうな…と思っていて、舞台が芸能界っていうのもあんまり好きではなくて…小説に限らず漫画やドラマとか(「美男ですね」は好きだけど/笑)
だからなかなか読まなかったというのもあるんだけど…だったら読めそうなのから読もうかな~(3冊ほぼ同時に買ったんです)と思ったら「全部芸能界の話かーい!!」って買った本の帯に載ってたシゲに向かってツッコんだのはいい思い出です。

購入当時はもうNEWSのことは好きだったけど、特別シゲ好きというわけではなくて、彼が作家業してたのも大卒だったのも知りませんでした…。
でも、本を買わなければいけないような気がしたんですよね。
もしあの時にすぐ読んでいたら、今とは違った感情でシゲのことを好きになっていたかもしれないです。

これが青春小説というなら、私は大きな勘違いをしていました。土下座ー!!
自分が想像していたよりもずっとダークで重たかったです。でも笑えたり、暗かったり…。
ラストとか読んでる人の感じ方に任せるカンジも好きです。
私ラストがもやっとするのとか、救えない話とか(人が死ぬ話とか)わりと好きで…シゲの話ってそっちよりなのか?と考えたら、楽しくなってきました。←他の本を読むのが。
まだ単行本が2冊残ってる!そして短編もまだ読んでいない!掲載雑誌は全部買ってはあるんですが。ちょっと読んだのもあるけど。
短編集が出るまでには制覇します!!

そんなわけでかなり青春小説というものをなめた感じで読み始めたんですが、ごっちのお姉さんの管を自分で切ったあたりから「あれ?様子が違うぞ?」と思い始めました。
時代が交差するのも、最初は読みにくいなーと思ってたけど、読んでいくうちに「ああそうか私はりばちゃんの書いた本を読んでいるんだな」と納得しました。
結構、子供時代の描写が好きです。すっごく純粋なところもあるんだけど…その裏にある心の闇的なのがすごい…。
子供時代っていうと無邪気なイメージだから「あの頃はよかったね」的な無邪気さとかを全面に出すのかと思ったら、既にこの子たちいろいろ闇を抱えてるじゃん。なにこれ怖い!って思いました。
でもやっぱり純粋無垢なんだよね…怖い。

同窓会の後の2人のバーでのやり取りが好きです。
昔の二人に戻れたようで、ちょっと胸がほっこりしたんです。
そしたら、まさかのとんでも展開で!「何でっ!?」←ピスタチオっぽく
思わず本の厚さを確認しました。まだ1/3残ってますけど!!いいんですかもう居なくなって!!って。
今までネタバレを回避して生きてきたんですが、有吉ジャポンで一番知りたくなかったことを知ってしまったんで(あのネタバレはよくないと思ったんだけど…)死んじゃうってわかってたけど…。
病気とか事故とかだと思ってました、タッチのかっちゃんみたいな?
なのに自分でかよ!!…考えればありえる話だけど…でもバーでのやりとりがほっこりしたから、私は悲しかったんだよ純粋に…。
りばちゃんがごっちを下に降ろして…その後の処理とか生々しくて怖かったです。
そしてここで第三章か…読んでた時に第三章が2ページしかなくて「何だこれ?」「BL?」と思ってしまってたよ…怖い!!

私には、この時ごっちがとった行動が理解できなかったし…。
何もここまでしなくても!!死ななくてもいいじゃん。・゚(゚`Д)゙ と。
でもそりゃそうだ、今までごっちの内面がわからなくて!全然描かれてこなかったから、わかるはずがないよね。
その後に本が出て、映画化になって、しかもりばちゃんがごっちの役で。本人を本人が演じて。
正直、ちょっとやりすぎじゃね!?って思いながら読んでたんですが…
私が知りたかったごっち目線・白木蓮吾目線で物語が進み始めたので、ああそういうことなんだなと思って。
今までの話は全部、ここからの為にあったんだなと思って更に心して読み始めたら…込み上げてくるものがあって…270ページに入って泣きました。

なんだろう…よくわかんないんですが…誕生日会はもちろん嬉しかった。の後の

でも、君はそんなことしなくていいんだよ。

っていう一文が無性に泣けた…。
その前にもうるっとくるところは何ヶ所かあったけど、別に泣けなくて。
なのにこの一文にきた…。

だから私には最後がハッピーエンドに思えました。
意図的だったのかそうでなかったのかわからないけど。


しかし、切ないね!!切なかった!!
おもしろいかおもしろくないかで言ったら、おもしろかったです。
途中から加藤シゲアキ著というのを忘れて読んでいました。
私は自分で文章書いたりしないし、本もたくさん読んできたわけではないので、文章表現みたいな細かいことはわからないけど、なんかすごい心を揺さぶられました。


私みたいに活字が苦手で、本を読むのを躊躇してる方がいたら是非!!
読んでみて欲しいです!!



すっごくイロイロ思うことがたくさんあって、本当はもっといい感じの、皆が読みたくなってくれるような感想が書けたらいいんですが…伝え方がわからない(´;ω;`)

らじらーの第1回でシゲとゴリさんが2人っきりでトークしてるところで、ピンクとグレーの話のとき。
誠実さに書いたから、その誠実さだけは皆が認めてくれたかなって。
本を読むとそれがよくわかりました。